ルームツアーと「ダサ部屋」の攻防、100均が救世主になるって話。
ワンルーム、賃貸、家賃はギリギリ。でも、やっぱ「ちゃんとした部屋」に住みたいじゃん? 雑誌やSNSで見る憧れの空間と、目の前の現実とのギャップに、ため息ひとつ、みたいな。この手の悩みってさ、マジで現代人の「あるある」過ぎて、もはや切実なテーマじゃん?
特に、手軽に部屋の様子を公開する「ルームツアー」が盛り上がってる昨今、他人のイケてる部屋を見るたびに、「なんでうちは…」って、ちょっぴり凹む瞬間もあると思うんだ。ここで改めて定義しておこう。「ルームツアー」っていうのは、自分の部屋や住まいを動画や写真で紹介するコンテンツのこと。で、その対極にあるのが「ダサ部屋」。センスがない、片付いてない、なんか生活感が出すぎちゃってて、要するに「ちょっとイケてない」感じの部屋のこと、って認識で合ってるよな?
でもさ、諦める必要、どこにもないから。むしろ、ここからが本番。賃貸のワンルームでも、工夫次第で劇的に変わるって事実を、今回はガッツリ掘り下げていく。しかも、驚くほど身近な存在、「100均」アイテムが、そのカギを握ってるっていうから、ぶっちゃけ、めちゃくちゃ気にならない? なんであんなチープなものが、部屋の雰囲気をガラリと変えられるのか。その「なぜ?」を紐解いていこう。
あの頃の自分と、部屋の「変えたい」と「できない」のあいだ。
部屋の「ダサい」ってさ、別に誰かに指摘されるわけじゃないんだけど、なんかこう、自己肯定感みたいなものまで、じわじわ削ってくる気がしない? 特にさ、新生活が始まったときとか、新しい環境に飛び込んだときって、「よし、ここから心機一転!」って意気込むじゃん。でも、その意気込みに、部屋の雰囲気が追いついてこない、みたいな。
想像してみてほしい。地方から上京して、初めての一人暮らし。期待と不安が入り混じった中で、やっと見つけたワンルーム。不動産屋の写真は、光が燦々と差し込んでて、広々して見えたのに、実際に住み始めたら、「あれ、こんなもんだっけ?」って。備え付けの白い壁はなんだか殺風景で、フローリングの色も妙に明るくて落ち着かない。前の住人が使ってたであろうエアコンの黄ばみが、やたらと目につく。
引っ越したての興奮と、現実の「ダサ部屋」
引っ越し作業を終えて、段ボールの山に囲まれながら、ふと部屋を見渡す。持ってきた家具は、実家で使ってた学習机とか、大学時代にニトリで買った安物のカラーボックスとか、色がバラバラ。照明は天井からぶら下がってる蛍光灯が一本。カチャ、って電気をつけると、まぶしいくらいの白色光が部屋全体を照らすんだけど、なんかこう、病院とか、学校の教室みたいな雰囲気で、ちっとも「自分の部屋」って感じがしないんだよね。
最初は「まあ、最低限生活できればいいか」って、ちょっと諦めモード。でも、SNSを開けば、モデルルームみたいな部屋で優雅な朝食をとってるインフルエンサーとか、カフェみたいにおしゃれな空間でリモートワークしてるクリエイターとか、キラキラした投稿が目に飛び込んでくる。「いいなあ、こんな部屋で暮らしたいなあ」って、画面をスワイプしながらため息つくのが日課になる。
「変えたい」けど「できない」が積み重なる日々
「この部屋、どうにかしたい」っていう気持ちは、もちろんある。でも、何から手をつければいいのか、さっぱりわからない。まず、お金がない。引っ越し貧乏ってやつで、家具を買い替える余裕なんてないし、ましてや壁紙を張り替えるとか、大規模なDIYなんて夢のまた夢。週末は疲れて寝てるか、友達と遊ぶかで終わっちゃうから、時間もなかなか取れない。
それに、一番のネックは「センス」だよね。雑誌やSNSで紹介されてるおしゃれな部屋って、なんかこう、統一感があって、洗練されてて、どこを切り取っても絵になるじゃん。でも、いざ自分がやろうとすると、何を選べばいいのかわからないし、買ってきたものが部屋に合わない、なんてことになったら、それこそ無駄遣い。だから、「どうせ私には無理」って、すぐに思考停止しちゃうんだ。
友だちを家に招くときも、ちょっと気を使う。「あー、なんか散らかっててゴメンね」とか「まだ全然片付いてなくてさー」とか、言い訳が先に立つ。別に、友だちはそんなこと気にしてないってわかってても、なんかやっぱり、ちょっと恥ずかしい。帰り際に「なんか、もっとおしゃれにしたいんだよね」ってぼやいてみたりして。すると、友達が「100均とかでも結構変わるよ!」なんて、気休めか本気かわからないアドバイスをくれるんだけど、「いやいや、そんな安物で、この殺風景な部屋が激変するわけないでしょ」って、心のどこかでタカをくくってる自分がいる。
「まさか、そんな安物で?」半信半疑の小さな一歩
そんなある日、仕事で新しいプロジェクトを任されたとする。全く興味のなかった分野で、最初は「え、マジか…」って思ったんだけど、いざ取り組んでみたら、意外と奥が深くて、面白さに気づく、みたいなことってあるじゃん? それと似た感覚かもしれない。
ある休日、なんとなくスマホをいじってたら、YouTubeのおすすめに「【ルームツアー】100均で激変!賃貸ワンルームをおしゃれにDIY」みたいな動画が流れてきた。普段ならスルーするのに、その日はなんとなくクリックしちゃったんだ。
動画の中では、ごく普通のワンルームが、100円ショップで買ったアイテムをちょっと使うだけで、劇的にイメチェンしてる。ウォールステッカーを貼るだけで壁に表情が生まれたり、収納ボックスで生活感が消えたり、フェイクグリーンを置くだけで彩りが加わったり。どれもこれも、信じられないくらい手軽で、しかもめちゃくちゃ安い。
最初は「まじかよ、そんな簡単にいくわけないじゃん」って、正直半信半疑だった。でも、何かに取り憑かれたみたいに、動画を何本も見てしまう。で、気づけば、次の日には近所の100均に足を運んでたんだよね。
とりあえず、一番手軽そうだったフェイクグリーンをいくつか。それから、殺風景なデスク周りに置けそうな、おしゃれな小物入れ。あとは、なんだか惹かれたウォールステッカーも一つ。予算はたったの数百円。これで何かが変わるなんて、期待半分、いや、期待はほんの少しで、ほとんどが「どうせ失敗するだろう」っていう気持ちだった。
だけど、家に帰って、試しにフェイクグリーンを窓辺に置いてみたり、小物入れを机の上に置いてみたり、ウォールステッカーを貼ってみたりした瞬間、なんだか、部屋の空気が少しだけ、変わった気がしたんだ。
もちろん、劇的に「イケてる部屋」になったわけじゃない。でも、前よりも、ほんの少しだけ、居心地が良くなった。
「あれ?意外とアリかも…?」
その、ほんの小さな気づきが、すべての始まりだった。
ここから、本格的な「ダサ部屋脱出」計画がスタートしていくんだ。そう、この「なぜ?」を紐解いていく準備が、いよいよ整ったってわけ。
100均が秘める「変身力」のカラクリを暴く。
あの、ほんの小さな「あれ?意外とアリかも…?」という気づき。これが、まさかこんなにも部屋の風景を変えるトリガーになるなんて、正直、買ったときの自分は微塵も思ってなかっただろう。でも、これがリアルなんだ。賃貸ワンルームの「ダサ部屋」が、100均アイテムによって劇的な変身を遂げる。この「なぜ?」を深掘りしていくと、ただ安価だから、というだけじゃない、もっと本質的な理由が見えてくる。
「低コスト」がもたらす心理的ハードルの低下
まず、ぶっちゃけ一番デカいのは、やっぱり「お金がかからない」ってことだよね。高い家具やインテリアってさ、失敗したらどうしよう、って考えて、なかなか手が出せないじゃん。サイズが合わなかったらとか、部屋の雰囲気に馴染まなかったらとか、考え始めるとキリがない。でも、100均なら、それがたったの100円(税抜き)だ。仮に失敗したとしても、失うのは100円。この「失っても痛くない」っていう安心感が、僕らの「とりあえずやってみるか」っていう軽いフットワークを生み出すんだ。
「ちょっとだけ雰囲気を変えたい」「でも大金をかけたくない」という、僕らのワガママな願望を、100均は完璧に叶えてくれる。その結果、これまで手が出せなかった「部屋を飾る」という行為への心理的なハードルが、劇的に下がるんだよね。
「デザイン性」と「多様性」の進化が起こす化学反応
昔の100均ってさ、正直、デザイン性とか二の次だった感、あるじゃん? とにかく「安さ」と「便利さ」が売りで、見た目はちょっと…みたいな。でも、今の100均は全く違う。北欧風のシンプルなデザインから、ヴィンテージライクなもの、トレンドをしっかり押さえた季節ものまで、本当に多種多様なアイテムが並んでる。
しかも、それらが単体で成立するだけでなく、組み合わせて使うことで、驚くほどの化学反応を起こすんだ。例えば、シンプルな木の箱をいくつか買ってきて、アクリル絵の具で色を塗ったり、取っ手を付け替えたりするだけで、オリジナルの収納ボックスが完成する。フェイクグリーンも、一種類だけじゃなくて、色々なサイズや形のものを組み合わせることで、まるで本物の植物を飾っているかのような豊かな空間が生まれる。
「賃貸の壁」を逆手に取るDIY精神
賃貸って、壁に穴を開けられないとか、壁紙を変えられないとか、制約が多いじゃん。でも、100均アイテムは、その「できない」を「できる」に変える魔法を持ってるんだ。ウォールステッカーやマスキングテープで壁に表情を加えたり、突っ張り棒と布を組み合わせて簡易的なパーテーションを作ったり。
これらのアイテムは、僕らの「こうしたいけど、賃貸だから無理だ」っていう諦めを、「賃貸でも、これならできるかも!」っていう希望に変えてくれるんだ。しかも、一つひとつの工程がシンプルだから、DIY初心者でも気軽に挑戦できる。自分の手で部屋が少しずつ変わっていく過程って、なんかこう、特別な達成感があるんだよね。
部屋は、あなたの「表現」そのものだ。
結局のところ、「ダサ部屋脱出」って、単に部屋をキレイにするとか、おしゃれにするとか、そういう表面的な話だけじゃないんだ。自分の居場所を、自分らしく整えること。それは、自分の価値観や、心地よさの基準を再認識する、パーソナルな表現行為なんだと思う。
100均アイテムが僕らに教えてくれたのは、「完璧じゃなくていい」ってこと。最初からすべてをガラリと変えようとしなくても、たった100円のフェイクグリーン一つで、窓辺がちょっとだけ優しくなったり、小物入れ一つで、机の上が少しだけ片付いたりする。その小さな変化が、僕らの気持ちを少しだけ上向かせて、次のステップへと繋がっていく。
部屋が整うと、心も整う。そして、心が整うと、新しいことに挑戦するエネルギーが湧いてくる。あの頃の、引っ越したてで諦めかけていた自分に、今の僕が言えることがあるとすれば、それはたった一言だ。
「まずは、あの店に行ってみなよ。そこから、何かが始まるから。」
100均は、単なる安価な雑貨屋じゃない。僕らが「自分らしい暮らし」を始めるための、最強のスタートラインだ。高価なインテリアに囲まれるだけが豊かな暮らしじゃない。自分の手で、自分の感覚で、自分の居場所を少しずつ育てていく。このかけがえのないプロセスこそが、僕らの日常を豊かにする、何よりのアップグレード術なんだ。さあ、次はどんな「なぜ?」を、部屋の中で見つける?

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